高多層・高難度・高密度基板製造に対応!

ビルドアップ基板




ビルドアップ基板

ビルドアップ基板とは、従来のプリント基板に比べて、より高密度な配線パターンと微細なビア(導通穴)を形成することにより、
小型化・高性能化を実現する技術を用いたプリント基板です。

ビルドアップ基板は、現代の電子機器に欠かせない存在です。
電子機器の小型化と高性能化が進むにつれ、基板上での配線密度と接続点の数はますます増加しており、
ビルドアップ基板はその要求に応えるために登場しました。
簡単に言えば、HDIは限られた空間で高速データ伝送を実現する効率的な交通システムのようなもので、
スマートフォンやタブレットなど、高性能かつ小型化が求められる機器にとって非常に重要な役割を果たしています。

ビルドアップ基板の分類と特徴

ビルドアップは、いくつかの基準で分類できます。

(1)ビルド段数による分類:

•1段ビルド: 1回のプレスと1回のレーザー穴あけで製造される、最もシンプルなHDI構造です。

•2段ビルド: 2回以上のプレスとレーザー穴あけを行い、より高い配線密度を実現できます。

•3段ビルド以上: さらに多くのプレスとレーザー穴あけを行うため、技術難易度が高く、超高密度アプリケーションに適しています。

•エニーレイヤー (Any Layer): 全ての層間を自由に接続することが可能な構造で、高度な微細加工技術を要します。


(2)基板材料による分類:

•従来FR-4: 従来のガラスエポキシ基板を使用します。

•高Tg: 高Tg(ガラス転移温度)の基板を使用し、耐熱性と信頼性に優れます。

•フレキシブル: フレキシブル基板を使用し、曲げたり折りたたんだりすることが可能で、ウェアラブル機器などに使用されます。

•BTBT基板は、BT樹脂(ビスマレイミド・トリアジン樹脂)を基材としたプリント基板です。高温環境下での性能が優れており、耐熱性が高いです。

穴種類

ビルドアップ基板には、主に以下の三種類の穴が用いられます。

•スルーホール(Through-hole): 部品を実装するための穴または基板の全層を貫通する穴です。

•ブラインドビア(Blind via): 基板の表面から内層までを接続する穴で、反対面には貫通していません。これにより、基板表面のスペースを有効活用できます。

•ベリードビア(Buried via): 基板の内層と内層を貫通する穴で、表面からは見えません。多層基板の高密度化に貢献します。



ビルドアップ基板の製造基準

試作から量産まで
層数4層〜32
最小パターン幅/間隔2mil/2mil
板厚(mm)0.25,0.4,0.8,1.0,1.2,1.6,20,2.4,3.2,4.0
最小穴径0.05mm(レーザー),0.15mm(ドリル)
外層銅箔厚0.5oZ〜2oZ
材質FR-4,FPC,BT,PI
ビルドアップ段数1段〜7段
アスペクト比20:1
下記はパラメータの一部参考値です。
ここに記載のないパラメータについても、お気軽にお問い合わせください。


主な用途

•民生用電子機器: スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど、HDIはこれらの製品の薄型化、軽量化、および高性能化に貢献しています。
•車載電子機器: 自動車用電子制御ユニット(ECU)、車載インフォテインメントシステムなど、HDIは車載電子システムの信頼性と性能を向上させています。
•医療用電子機器: 医療用画像診断装置、ウェアラブル医療機器など、HDIはこれらの機器の小型化、携帯性向上に貢献しています。

まとめ

ビルドアップ基板は、電子製品の小型化と高性能化を支える重要な技術です。
PCBMasterは、お客様の多様なニーズにお応えするべく、高品質・高信頼性のビルドアップ基板の製造とサービスをご提供しております。
ビルドアップ基板について何かご要望、ご質問等ございましたら、お気軽にご連絡ください。

[メールアドレス]service@pcbmaster.jp

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