◆ビルドアップ基板
ビルドアップは、いくつかの基準で分類できます。
(1)ビルド段数による分類:
•1段ビルド: 1回のプレスと1回のレーザー穴あけで製造される、最もシンプルなHDI構造です。
•2段ビルド: 2回以上のプレスとレーザー穴あけを行い、より高い配線密度を実現できます。
•3段ビルド以上: さらに多くのプレスとレーザー穴あけを行うため、技術難易度が高く、超高密度アプリケーションに適しています。
•エニーレイヤー (Any Layer): 全ての層間を自由に接続することが可能な構造で、高度な微細加工技術を要します。
(2)基板材料による分類:
•従来FR-4: 従来のガラスエポキシ基板を使用します。
•高Tg: 高Tg(ガラス転移温度)の基板を使用し、耐熱性と信頼性に優れます。
•フレキシブル: フレキシブル基板を使用し、曲げたり折りたたんだりすることが可能で、ウェアラブル機器などに使用されます。
ビルドアップ基板には、主に以下の三種類の穴が用いられます。
•スルーホール(Through-hole): 部品を実装するための穴または基板の全層を貫通する穴です。
•ブラインドビア(Blind via): 基板の表面から内層までを接続する穴で、反対面には貫通していません。これにより、基板表面のスペースを有効活用できます。
•ベリードビア(Buried via): 基板の内層と内層を貫通する穴で、表面からは見えません。多層基板の高密度化に貢献します。
試作から量産まで | |
層数 | 4層〜32層 |
最小パターン幅/間隔 | 2mil/2mil |
板厚(mm) | 0.25,0.4,0.8,1.0,1.2,1.6,20,2.4,3.2,4.0 |
最小穴径 | 0.05mm(レーザー),0.15mm(ドリル) |
外層銅箔厚 | 0.5oZ〜2oZ |
材質 | FR-4,FPC,BT,PI |
ビルドアップ段数 | 1段〜7段 |
アスペクト比 | 20:1 |
下記はパラメータの一部参考値です。 ここに記載のないパラメータについても、お気軽にお問い合わせください。 |
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